江戸川乱歩 『妖虫』 電車線路を横切って、殺到する人々が、暫くはあとを絶たなかった。 だが、奇怪なのは、この騒ぎの発頭人であるインバネスの男であった。 彼は洋服紳士に夕刊を渡すと、コソコソと群集の間をすり抜けて、いつか人垣の外へ出ていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア