江戸川乱歩 『妖虫』 そいつには又、太古の生物恐竜そっくりの、見るも恐ろしい尻尾があって、それがいまわしい黒い虹の様に醜く彎曲し、その先端に、実物を千倍に拡大した程の槍の穂先が、ドキドキと鋭く光って見えた。 蠍だ。 空一杯の黒雲の様な蠍だ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア