星の光と、闇に慣れた視力で、その物の姿を、やや明瞭に見て取ることが出来たが、如何にもそれは、驚くべく巨大な一匹の蠍に相違なかった。
そいつは、実に不器用な恰好で塀を乗り越すと、転がる様に地上に飛び降りて、そこの闇にじっと横わったまま、邸内の気配を窺うのか、暫くは身動きもしなかった。
守は今、その全身を朧に眺めることが出来たが、毒蜘蛛を千倍に拡大した様な、醜怪兇悪な妖虫の姿に、思わずゾッと総毛立たないではいられなかった。
星の光と、闇に慣れた視力で、その物の姿を、やや明瞭に見て取ることが出来たが、如何にもそれは、驚くべく巨大な一匹の蠍に相違なかった。
そいつは、実に不器用な恰好で塀を乗り越すと、転がる様に地上に飛び降りて、そこの闇にじっと横わったまま、邸内の気配を窺うのか、暫くは身動きもしなかった。
守は今、その全身を朧に眺めることが出来たが、毒蜘蛛を千倍に拡大した様な、醜怪兇悪な妖虫の姿に、思わずゾッと総毛立たないではいられなかった。