「渋谷の向うの三軒家の淋しい傍道に乗り捨ててあったのです。
ただ自動車だけなれば、こんなに早く知れる筈はないのですが、赤蠍の奴、又例のいたずらをやっているのです。
その空自動車の客席には、あの真赤な大蠍が、螯を振り立てて、傲然と腰かけていたっていうんですからね」
「渋谷の向うの三軒家の淋しい傍道に乗り捨ててあったのです。
ただ自動車だけなれば、こんなに早く知れる筈はないのですが、赤蠍の奴、又例のいたずらをやっているのです。
その空自動車の客席には、あの真赤な大蠍が、螯を振り立てて、傲然と腰かけていたっていうんですからね」