江戸川乱歩 『妖虫』 しかも、その娘は因果物師に売り飛ばされ、あまつさえ、彼女はそんな乞食同然の男にすら、弊履の如く捨てられてしまったのだ。 この比類もない不幸が、彼女を気違いにした。 母親から受け継いだ呪咀の血が、醜い肉体の中で、地獄の業火に湧きたぎった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア