夏目漱石 『硝子戸の中』 猫の方でも宅中のそのそ歩き廻るだけで、別に私の傍へ寄りつこうという好意を現わした事がない。 ある時彼は台所の戸棚へ這入って、鍋の中へ落ちた。 その鍋の中には胡麻の油がいっぱいあったので、彼の身体はコスメチックでも塗りつけたように光り始めた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア