高射砲弾によって傷つき、郊外田園地帯に不時着せるもの二機、味方戦闘機の体当りによって墜落撃破せるもの三機、内一機は市街地に墜落し火災を生じたが、他の二機は何ら被害なき空地において爆破したのであった。
黎明が照空燈の照射を不要とするに至るや、敵の爆撃視野も明るくなったが、一方味方の攻撃にも有利となり、高射砲、戦闘機の威力はいよいよ発揮せられ、敵機の巨体は翼のマークをあざやかに見せながら、無残な錐揉み状態となり、大空に黒い煙の筋を引いて墜落してゆくのがまざまざと眺められた。
かくて黎明後の獲物、高射砲による撃墜一、戦闘機による墜落三を数えたのである。