残り少なの敵機は航路もしどろもどろに大陸基地へと逃げ帰るのであったが、その途中、大陸上空において日本戦闘機の邀撃に出会い、各所において合計十余機をうしない、辛くも基地に辿りついたものは、哀れ数機に過ぎなかった。
かくてこの戦闘は敵の大惨敗に終ったのである。
敵が自慢の大型爆撃機は、わが本土と大陸の到る所にその巨大なる醜骸を曝し、乗組員は不時着して捕虜となった十数名の外は大部分無惨の死をとげたが、中には墜落寸前機体を飛び出し落下傘によって降下したものも数名あり、それらの敵は各所において警察官、警防団員と勇敢なる隣組員の協力によって拿捕せられた。