三少年のお家は東京の芝区にあって、お父さん同志が大へん親しくしていらっしゃるので、まるで親戚のように、たえず行き来をしている間柄でした。
三人とも一学期の試験の成績が、これまでよりもずっとよかったものですから、その御褒美にというので、ちょうど琴野君のお父さまが、長崎の親戚に御用があって旅行なさるのをさいわい、兄弟のように仲よしの三少年を、長崎見物につれて行って下さったわけでした。
長崎港は日本で一番早くひらけた、外国との取引の港として、国史や地理の時間に、いろいろ面白いお話を聞いていましたので、三人はもう大喜びです。