髭の船長というのが賊の首領で、三十人ほどの手下が乗っているのですが、みんな支那人なのです。
水夫長と名のる男も、実は支那人なのですが、子供の時日本に育って、支那人とはわからぬくらい、うまく日本語を話すものですから、三少年は、そのたくみな日本語に、ついだまされてしまったのでした。
この海賊船は、南支那海から、蘭領東印度諸島や南洋の島々にかけて荒しまわり、自分より小さい、速力のにぶい船と見れば、おそいかかって、乗客の持物や積荷をうばい取り、ジャバ、ボルネオの不正商人に、それを売りわたして、恐しいお金もうけをしているのです。