殊にバナナの方は、メナド港で積みこんだ、木からちぎったばかりの新しいやつで、日本の内地などでは思いも及ばぬほどおいしいのです。
「じゃ君は、僕達がこんな目にあうことを、ちゃんと知っていたのかい」
一郎君が、さもおいしそうに、口をモグモグやりながら、不思議らしくたずねますと、自分も口を動かしながら、片手で犬にビスケットをたべさせていた保君が、ニコニコして答えました。
殊にバナナの方は、メナド港で積みこんだ、木からちぎったばかりの新しいやつで、日本の内地などでは思いも及ばぬほどおいしいのです。
「じゃ君は、僕達がこんな目にあうことを、ちゃんと知っていたのかい」
一郎君が、さもおいしそうに、口をモグモグやりながら、不思議らしくたずねますと、自分も口を動かしながら、片手で犬にビスケットをたべさせていた保君が、ニコニコして答えました。