熱帯樹のしげっている岸に、筏をつけて、三人が上陸しますと、土人の女は、見なれぬ服装の少年たちを見て、やっぱり気味が悪いのか、ちょっと逃げ出しそうにしましたが、だいじな我が子をすてて逃げるわけにも行かないので、そこに立ちすくんだまま、ためらっている様子でした。
少年たちは、相手を安心させるために、ニコニコ笑いながら、そこに近づき、グッタリと倒れている子供をだき起してさまざまに介抱してやりました。
そして、やっと正気を取りもどし、ビックリした顔で、キョロキョロあたりを見まわしている子供を、だきかかえて、「サア、君の子供を受取りなさい」というように、ニコニコしながら、女の方へ近よって行きますと、女はいきなり地面にひれふして、何かわけのわからないことをいいながら、まるで神様にでも礼拝するように、少年たちをおがむのでした。