そして、子供を自分の両腕にだきかかえますと、又地面に坐って、何かいいながら、おじぎをくり返しましたが、それがすむと、サッと立上って、子供をだいたまま、いきなり林の外へかけ出して行ってしまいました。
少年たちは、言葉はわからないでも、手まねで、この女にいろいろたずねたいと思っていたのですが、アッというまに、女は林の下をくぐって、たちまち姿が見えなくなってしまったのです。
そこで少年たちは、思わず女のあとを追って、林の中を、川の反対の方へ歩いて行きましたが、二十メートルも進むか進まないに、もう林がつきて、三人の目の前にはパッとあかるい世界がひらけました。