その夜、私達は下宿の飯がまずいと云って、近くのレストランへ行って、一緒に食事をしたのだが、彼はなぜかやけのようになって、したたか酒をあおり、私に呑めと云って聞かぬのだ。
無論私は酒なんか呑めなかったけれど、勧められるままに、二三杯口にしたところが、忽ちカッと顔が熱くなり、頭の中にブランコでもゆすっているような気持で、何かしら放縦なものが心を占めて行くのを感じ始めた。
私達は肩を組み合い、もつれるようにして、一高の寮歌などを歌いながら、下宿に帰った。
その夜、私達は下宿の飯がまずいと云って、近くのレストランへ行って、一緒に食事をしたのだが、彼はなぜかやけのようになって、したたか酒をあおり、私に呑めと云って聞かぬのだ。
無論私は酒なんか呑めなかったけれど、勧められるままに、二三杯口にしたところが、忽ちカッと顔が熱くなり、頭の中にブランコでもゆすっているような気持で、何かしら放縦なものが心を占めて行くのを感じ始めた。
私達は肩を組み合い、もつれるようにして、一高の寮歌などを歌いながら、下宿に帰った。