胸の傷痕には、丁度彼女が生前帯をしめていた恰好で、厚ぼったく繃帯が巻いてあった。
それを見ながら、私は、今からたった十三四時間前に、新橋の鳥屋で差向いに坐って笑い興じていた初代を思出した。
すると、内臓の病気ではないかと思った程、胸の奥がギュウと引締められる様な気がした。
胸の傷痕には、丁度彼女が生前帯をしめていた恰好で、厚ぼったく繃帯が巻いてあった。
それを見ながら、私は、今からたった十三四時間前に、新橋の鳥屋で差向いに坐って笑い興じていた初代を思出した。
すると、内臓の病気ではないかと思った程、胸の奥がギュウと引締められる様な気がした。