奥の間の六畳というのは、客座敷と初代の居間との兼用になっていて、初代は勤めに出て家計を助けているので、主人格として一番上等の部屋を当てがわれていたのである。
玄関の四畳半は、南に面していて、冬は日当りがよく、夏は涼しく、明るくて気持がよいというので、母親が居間の様にして、そこで針仕事などすることになっていた。
中の茶の間は、広いけれど障子一重で台所だし、光線が入らず、陰気でじめじめしているので、母親はそこを嫌って寝室にも玄関を撰んだ訳であった。
奥の間の六畳というのは、客座敷と初代の居間との兼用になっていて、初代は勤めに出て家計を助けているので、主人格として一番上等の部屋を当てがわれていたのである。
玄関の四畳半は、南に面していて、冬は日当りがよく、夏は涼しく、明るくて気持がよいというので、母親が居間の様にして、そこで針仕事などすることになっていた。
中の茶の間は、広いけれど障子一重で台所だし、光線が入らず、陰気でじめじめしているので、母親はそこを嫌って寝室にも玄関を撰んだ訳であった。