その前夜私達が銀座を散歩した時、私は初代がチョコレートが好きなことを知っていたものだから、彼女と一緒に一軒の菓子屋に入って、ガラス箱の中に光っていた、美しい宝石のような模様の罐に入ったのを買ってやったのである。
丸く平べったい、掌位の小罐であったが、非常に綺麗に装飾がしてあって、私は、中味よりも罐が気に入って、それを選んだ程であった。
初代の死体の枕元に、銀紙が散らばっていたというのだから、彼女は昨夜、寝ながら、その幾つかをたべたものに相違ない。
その前夜私達が銀座を散歩した時、私は初代がチョコレートが好きなことを知っていたものだから、彼女と一緒に一軒の菓子屋に入って、ガラス箱の中に光っていた、美しい宝石のような模様の罐に入ったのを買ってやったのである。
丸く平べったい、掌位の小罐であったが、非常に綺麗に装飾がしてあって、私は、中味よりも罐が気に入って、それを選んだ程であった。
初代の死体の枕元に、銀紙が散らばっていたというのだから、彼女は昨夜、寝ながら、その幾つかをたべたものに相違ない。