その初代がいなくなってしまった。
病死なればまだしも看病する隙もあったであろうに、私と機嫌よく分れてから、たった十時間余りの後に、彼女はもう物云わぬ悲しい蝋人形となって、私の前に横わっていたのだ。
しかも、無残に殺されて、どこの誰とも分らぬ奴に、あの可憐な心臓を、むごたらしく抉られて。
その初代がいなくなってしまった。
病死なればまだしも看病する隙もあったであろうに、私と機嫌よく分れてから、たった十時間余りの後に、彼女はもう物云わぬ悲しい蝋人形となって、私の前に横わっていたのだ。
しかも、無残に殺されて、どこの誰とも分らぬ奴に、あの可憐な心臓を、むごたらしく抉られて。