木崎の家は、もう忌中の貼紙も取れ、立番の巡査もいなくなって、何事もなかった様にひっそりと静まり返っていた。
あとで分ったことであるが、丁度その日、初代の母親は骨上げから帰ると間もなく、検事局の呼出しを受けて、巡査につれて行かれたというので、彼女の亡夫の弟という人が、自分の家から女中を呼び寄せて、陰気な留守番をしていたのであった。
私達が格子戸を開けて入ろうとすると、出会頭に、中から意外な人物が出て来た。
木崎の家は、もう忌中の貼紙も取れ、立番の巡査もいなくなって、何事もなかった様にひっそりと静まり返っていた。
あとで分ったことであるが、丁度その日、初代の母親は骨上げから帰ると間もなく、検事局の呼出しを受けて、巡査につれて行かれたというので、彼女の亡夫の弟という人が、自分の家から女中を呼び寄せて、陰気な留守番をしていたのであった。
私達が格子戸を開けて入ろうとすると、出会頭に、中から意外な人物が出て来た。