脊の高さは常人の半分位しかなくて、横幅は常人以上にも広い一人物が、全身をエッチラオッチラ左右に振り動かしながら、そして、その度に或は右に或は左に、張子の虎の様に、彼の異常に低い所についている頭をチラチラと見せながら、難儀相に歩いて行くのである。
と云っては一寸法師の様に思われるが、それは一寸法師ではなく、上半身が、腰の所から四十五度の角度で曲っている為に、うしろからは、そんな脊の低いものに見えたのだ。
つまりひどく腰の曲った老人なのである。
脊の高さは常人の半分位しかなくて、横幅は常人以上にも広い一人物が、全身をエッチラオッチラ左右に振り動かしながら、そして、その度に或は右に或は左に、張子の虎の様に、彼の異常に低い所についている頭をチラチラと見せながら、難儀相に歩いて行くのである。
と云っては一寸法師の様に思われるが、それは一寸法師ではなく、上半身が、腰の所から四十五度の角度で曲っている為に、うしろからは、そんな脊の低いものに見えたのだ。
つまりひどく腰の曲った老人なのである。