当時の私の心持というと、初代殺しの犯人に対する復讐の念は、当初と少しも変らなんだが、一方では事件が次々と、複雑化し、予想外に大きなものになって行くのを茫然見守っている形であった。
殺人事件が一つずつ重なって行くに従って、真相が分って来るどころか、反対に益々不可解なものになって行くのを、余りのことに、空恐ろしくさえ感じていた。
又諸戸道雄の思いがけぬ熱心さも、私にとっては理解しがたき一つの謎であった。
当時の私の心持というと、初代殺しの犯人に対する復讐の念は、当初と少しも変らなんだが、一方では事件が次々と、複雑化し、予想外に大きなものになって行くのを茫然見守っている形であった。
殺人事件が一つずつ重なって行くに従って、真相が分って来るどころか、反対に益々不可解なものになって行くのを、余りのことに、空恐ろしくさえ感じていた。
又諸戸道雄の思いがけぬ熱心さも、私にとっては理解しがたき一つの謎であった。