畳の敷いてある方には、隅に蒲団が積んであるのと、私のおもちゃを入れた箱があるのと、(今その箱の蓋の上で書いて居ります)壁の釘に三味線がかけてある丈けで、外にはなんにもありません。
私はその中で大きくなりました。
世界というものも、人の沢山かたまって歩いている町というものも、一度も見たことがありません。
畳の敷いてある方には、隅に蒲団が積んであるのと、私のおもちゃを入れた箱があるのと、(今その箱の蓋の上で書いて居ります)壁の釘に三味線がかけてある丈けで、外にはなんにもありません。
私はその中で大きくなりました。
世界というものも、人の沢山かたまって歩いている町というものも、一度も見たことがありません。