助八さんにたずねましたら、助八さんは涙ぐんで「お前の運が悪いのだよ」と申しました。
外のことは少しも教えて下さいませなんだ。
土蔵の外へ出たい心は、秀ちゃんも吉ちゃんも同じでしたが、土蔵の厚い壁の様な戸を、手が痛くなる程叩いたり、助八さんやおとしさんの出る時に、一しょに出るといって、あばれ廻るのは、いつでも吉ちゃんの方でした。
助八さんにたずねましたら、助八さんは涙ぐんで「お前の運が悪いのだよ」と申しました。
外のことは少しも教えて下さいませなんだ。
土蔵の外へ出たい心は、秀ちゃんも吉ちゃんも同じでしたが、土蔵の厚い壁の様な戸を、手が痛くなる程叩いたり、助八さんやおとしさんの出る時に、一しょに出るといって、あばれ廻るのは、いつでも吉ちゃんの方でした。