箱の中と聞いて、北川氏は現代の一種の拷問具とも云うべき、ある箱のことを聯想したが、それは同氏の思違いで、一寸法師の所謂「箱」というのは、そんな拷問道具なんかより幾層倍も恐ろしい代物であったことが、あとで分った。
それは兎に角、北川氏は相手が案外組しやすくて、段々話が佳境に入るのを、ゾクゾク嬉しがって、胸を躍らせながら、質問を進めて行った。
「で、つまり何だね。
箱の中と聞いて、北川氏は現代の一種の拷問具とも云うべき、ある箱のことを聯想したが、それは同氏の思違いで、一寸法師の所謂「箱」というのは、そんな拷問道具なんかより幾層倍も恐ろしい代物であったことが、あとで分った。
それは兎に角、北川氏は相手が案外組しやすくて、段々話が佳境に入るのを、ゾクゾク嬉しがって、胸を躍らせながら、質問を進めて行った。
「で、つまり何だね。