僕が物心を覚えた時分には、紀州のある離れ島にいた。
漁師の家が二三十軒ポツリポツリ建っている様な、さびれ果てた部落で、僕の家も、その中では、まるでお城みたいに大きかったけれど、ひどいあばら家だった。
そこに、僕の父母と称する人がいたが、どう考えても本当の親とは思えない。
僕が物心を覚えた時分には、紀州のある離れ島にいた。
漁師の家が二三十軒ポツリポツリ建っている様な、さびれ果てた部落で、僕の家も、その中では、まるでお城みたいに大きかったけれど、ひどいあばら家だった。
そこに、僕の父母と称する人がいたが、どう考えても本当の親とは思えない。