漁師の家が二三十軒ポツリポツリ建っている様な、さびれ果てた部落で、僕の家も、その中では、まるでお城みたいに大きかったけれど、ひどいあばら家だった。
そこに、僕の父母と称する人がいたが、どう考えても本当の親とは思えない。
顔もちっとも似ていないし、二人とも醜い傴僂の片輪者で、僕を愛してくれなかったばかりか、同じ家にいても広いものだから、父などとは殆ど顔を合わすこともない位だったし、それにひどく厳格で、何かすれば、必ず叱られる、むごい折檻を受けるという有様だった。
漁師の家が二三十軒ポツリポツリ建っている様な、さびれ果てた部落で、僕の家も、その中では、まるでお城みたいに大きかったけれど、ひどいあばら家だった。
そこに、僕の父母と称する人がいたが、どう考えても本当の親とは思えない。
顔もちっとも似ていないし、二人とも醜い傴僂の片輪者で、僕を愛してくれなかったばかりか、同じ家にいても広いものだから、父などとは殆ど顔を合わすこともない位だったし、それにひどく厳格で、何かすれば、必ず叱られる、むごい折檻を受けるという有様だった。