諸戸はそれを聞くと、黙り込んで、怖い目でじっと私を見つめていたが、ふっと表情がやわらぐと、突然ほがらかな調子になって云った。
「そうだ、一緒に行こうよ。
僕の想像が当っているとすると、僕は君に取って謂わば敵の子だし、そうでなくても、人か獣か分らない様な僕の家族を見られるのは、実に恥しいけれど、若し君が許してくれるなら、僕は父や母に対して肉親の愛なんて少しも感じないのみか、却って憎悪を抱いている位なのだから、いざとなれば、君の味方をしてもいい。
諸戸はそれを聞くと、黙り込んで、怖い目でじっと私を見つめていたが、ふっと表情がやわらぐと、突然ほがらかな調子になって云った。
「そうだ、一緒に行こうよ。
僕の想像が当っているとすると、僕は君に取って謂わば敵の子だし、そうでなくても、人か獣か分らない様な僕の家族を見られるのは、実に恥しいけれど、若し君が許してくれるなら、僕は父や母に対して肉親の愛なんて少しも感じないのみか、却って憎悪を抱いている位なのだから、いざとなれば、君の味方をしてもいい。