私は何かと口実を設け、我が心に言訳をしながら、隙さえあれば、ソッと邸を抜け出して例の土蔵の裏手へ廻るのであった。
ところが、二度目にそこへ行った時、それは最初秀ちゃんを垣間見た日の夕方であったが、私にとって、一層困ったことが起った。
と云うのは、その時、秀ちゃんの方でも、一方ならず私を好いていることが分ったのだ。
私は何かと口実を設け、我が心に言訳をしながら、隙さえあれば、ソッと邸を抜け出して例の土蔵の裏手へ廻るのであった。
ところが、二度目にそこへ行った時、それは最初秀ちゃんを垣間見た日の夕方であったが、私にとって、一層困ったことが起った。
と云うのは、その時、秀ちゃんの方でも、一方ならず私を好いていることが分ったのだ。