江戸川乱歩 『孤島の鬼』 読終って顔を上げると、諸戸は涙ぐんだ目で、じっと私を見おろしていた。 悪魔の父は、遂にその子を監禁したのだ。 私は道雄の豹変を責めるよりも、丈五郎の暴虐を恨むよりも、形容の出来ない悲愁に打たれて、胸の中が空虚になった感じだった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア