昼間は大抵小屋にとじ籠って人目を避け、夜になると闇にまぎれて私は島中を歩き廻った。
土蔵の窓の道雄や秀ちゃんを訪ねるのは勿論、島の地理に通暁して、何かの折に役に立てることを心掛けた。
諸戸屋敷の様子に心を配ったのは云うまでもないが、時には、人なき折を見すまして、門内に忍び入り、開かずの部屋の外側に廻って、密閉された戸の隙間から、内部の物音の正体を窺いさえした。
昼間は大抵小屋にとじ籠って人目を避け、夜になると闇にまぎれて私は島中を歩き廻った。
土蔵の窓の道雄や秀ちゃんを訪ねるのは勿論、島の地理に通暁して、何かの折に役に立てることを心掛けた。
諸戸屋敷の様子に心を配ったのは云うまでもないが、時には、人なき折を見すまして、門内に忍び入り、開かずの部屋の外側に廻って、密閉された戸の隙間から、内部の物音の正体を窺いさえした。