ハッとして、矢庭にあと戻りをして、土塀の角になった所へ身を隠して、よく見ると、屋根の上の人物というのは、外ならぬ傴僂の丈五郎であることが分った。
顔を見ずとも、身体全体の輪廓で忽ちそれと分るのだ。
私はそれを見ると、諸戸道雄の身の上を気遣わないではいられなかった。
ハッとして、矢庭にあと戻りをして、土塀の角になった所へ身を隠して、よく見ると、屋根の上の人物というのは、外ならぬ傴僂の丈五郎であることが分った。
顔を見ずとも、身体全体の輪廓で忽ちそれと分るのだ。
私はそれを見ると、諸戸道雄の身の上を気遣わないではいられなかった。