それをあの怪物が我子の命を奪う位、何躊躇するものか。
道雄があくまで敵対すると見極めがついたものだから、愈々彼をなきものにしようと企らんでいるに相違ない。
私が塀の蔭に身を隠して、やきもきとそんなことを考えている間に、怪物丈五郎は、少しずつ薄らいで行く朝もやの中に段々その醜怪な姿をハッキリさせながら、屋根の棟の一方の端に跨って、頻りと何かやっていた。
それをあの怪物が我子の命を奪う位、何躊躇するものか。
道雄があくまで敵対すると見極めがついたものだから、愈々彼をなきものにしようと企らんでいるに相違ない。
私が塀の蔭に身を隠して、やきもきとそんなことを考えている間に、怪物丈五郎は、少しずつ薄らいで行く朝もやの中に段々その醜怪な姿をハッキリさせながら、屋根の棟の一方の端に跨って、頻りと何かやっていた。