江戸川乱歩 『孤島の鬼』 クラクラと眩暈がしそうになるのを、こらえこらえして、じっと土蔵の窓を見つめていると、とうとう合図があった。 鉄棒の間から、腕が出て、二三度ヒラヒラと上下するのが見えた。 私は矢庭に駈け出して、土塀を一廻りすると、表門から諸戸屋敷へ踏み込んで行った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア