怪しげな男は、老人の様に背をかがめて小さな懐中電燈をたよりに、何を探すのか叢を歩き廻っていました。
電燈の位置によって、彼は真っ黒な影法師になったり、白っぽい幽霊に見えたりします。
そして、ふと電燈を持ち換る時などには、あたりの木の枝が、不気味な生きものの様に、ゆらめき、時としては、私自身が燈光の直射にあって、思わず樹幹に身を隠すこともありました。
怪しげな男は、老人の様に背をかがめて小さな懐中電燈をたよりに、何を探すのか叢を歩き廻っていました。
電燈の位置によって、彼は真っ黒な影法師になったり、白っぽい幽霊に見えたりします。
そして、ふと電燈を持ち換る時などには、あたりの木の枝が、不気味な生きものの様に、ゆらめき、時としては、私自身が燈光の直射にあって、思わず樹幹に身を隠すこともありました。