すると、いくら探しても目的の品物が見つからぬらしく、男はついにあきらめて、背を伸すと、いきなり懐中電燈を消して、ガサガサとどこかへ立去る気勢です。
見失ってはならぬと、私はすぐ様彼のあとをつけ始めました。
つけるといっても、暗闇のことで、僅に草を踏む跫音によって相手の処在を察する外はなく、それが今いうひどい風の音だものですから、なかなかうまく聞き取れず、怖さは怖し、物慣れぬ私にはどうしていいか分らないのです。
すると、いくら探しても目的の品物が見つからぬらしく、男はついにあきらめて、背を伸すと、いきなり懐中電燈を消して、ガサガサとどこかへ立去る気勢です。
見失ってはならぬと、私はすぐ様彼のあとをつけ始めました。
つけるといっても、暗闇のことで、僅に草を踏む跫音によって相手の処在を察する外はなく、それが今いうひどい風の音だものですから、なかなかうまく聞き取れず、怖さは怖し、物慣れぬ私にはどうしていいか分らないのです。