江戸川乱歩 『一寸法師』 それは明かに、青白い人間の手首であった。 きゃしゃな五本の指が断末魔の表情で空をつかんでいた。 不具者は、たれも見る者がないと思ったのか、別段あわてもしないで、包物を拾いあげ、懐中にねじ込むと、急ぎ足に立去った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア