今にもたれかが「オイ、紋三さん、紋三さん」といって揺り起してくれるのではないかと思われた。
一寸法師は尾行者を意識しているのかどうか、長い間一度もうしろを見なかった。
しかし、紋三の方では十分用心して、相手が一つの曲り角を曲るまでは、姿を現さない様にして、軒下から軒下を伝って行った。
今にもたれかが「オイ、紋三さん、紋三さん」といって揺り起してくれるのではないかと思われた。
一寸法師は尾行者を意識しているのかどうか、長い間一度もうしろを見なかった。
しかし、紋三の方では十分用心して、相手が一つの曲り角を曲るまでは、姿を現さない様にして、軒下から軒下を伝って行った。