江戸川乱歩 『一寸法師』 どういう積りか、彼は洋服箱の中から仕立おろしの合のサック・コートと、春外套を出して身につけた。 学校を出てからまだ勤めを持たぬ彼には、これが一張羅の外出着で、可成自慢の品でもあった。 上下おそろいのしゃれた空色が、彼の容貌によく映った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア