上海から帰って以来約半年の間、素人探偵明智小五郎は無為に苦しんでいた。
もう探偵趣味にもあきあきしたなどといいながら、その実は、何もしないで宿屋の一間にごろごろしているのは退屈で仕様がなかった。
丁度そこへ、彼の貧窮時代同じ下宿にいた縁故で知合の小林紋三が、屈竟な事件を持込んで来た。
上海から帰って以来約半年の間、素人探偵明智小五郎は無為に苦しんでいた。
もう探偵趣味にもあきあきしたなどといいながら、その実は、何もしないで宿屋の一間にごろごろしているのは退屈で仕様がなかった。
丁度そこへ、彼の貧窮時代同じ下宿にいた縁故で知合の小林紋三が、屈竟な事件を持込んで来た。