箱の中の手首は三千子のものに相違ないことが分ったのだ。
それから、何を思ったのか、彼は再び三千子の部屋へ上って、暫く何かしていたが、やがて降りて来るとそこに書生の山木が待受けていた。
「奥様から、御調べがすみましたら失礼ですが御随意に御引取り下さいますように申上げてくれということでした。
箱の中の手首は三千子のものに相違ないことが分ったのだ。
それから、何を思ったのか、彼は再び三千子の部屋へ上って、暫く何かしていたが、やがて降りて来るとそこに書生の山木が待受けていた。
「奥様から、御調べがすみましたら失礼ですが御随意に御引取り下さいますように申上げてくれということでした。