江戸川乱歩 『一寸法師』 まだ夜更けというでもないのに、その町はいやに暗くて静だった。 どの家もどの家も、まるで空家の様に、黙りこくっていた。 蝙蝠みたいに路地の板塀に身体をくっつけて、薄暗い往来を見ていると、時たま灰色の影の様なものがスーッと通り過ぎた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア