彼は老婆が止めるのも聞かないで、二階へ上って行った。
今にもだれかに怒鳴りつけられるかと、身構えさえして階段を上ったが、不思議なことには、そこにも人の気勢はなかった。
二間切りの二階で、その六畳の方に、暗い電燈がついて、調度類もきちんとかたづいていた。
彼は老婆が止めるのも聞かないで、二階へ上って行った。
今にもだれかに怒鳴りつけられるかと、身構えさえして階段を上ったが、不思議なことには、そこにも人の気勢はなかった。
二間切りの二階で、その六畳の方に、暗い電燈がついて、調度類もきちんとかたづいていた。