それに反して山野夫人、北島春雄、小松の三人にはそれぞれ三千子を殺し兼ねない動機がある。
夫人は三千子の継母で、あの我まま娘と仲のよくなかったことは確だし、北島は失恋の恨みで気違いの様になっていたのだし、小松は蕗屋との恋を奪われた深い恨みがあったのだ。
ところで、この三人の内、もし北島が加害者だとすると、当夜外から人の入った形跡のなかったこと、予め兇器を用意しないで三千子の部屋の石膏像なんかを使用したこと、三千子の死体を一度隠してあとになって持出したことなどが、一寸つじつまが合わぬ様に思われる。
それに反して山野夫人、北島春雄、小松の三人にはそれぞれ三千子を殺し兼ねない動機がある。
夫人は三千子の継母で、あの我まま娘と仲のよくなかったことは確だし、北島は失恋の恨みで気違いの様になっていたのだし、小松は蕗屋との恋を奪われた深い恨みがあったのだ。
ところで、この三人の内、もし北島が加害者だとすると、当夜外から人の入った形跡のなかったこと、予め兇器を用意しないで三千子の部屋の石膏像なんかを使用したこと、三千子の死体を一度隠してあとになって持出したことなどが、一寸つじつまが合わぬ様に思われる。