江戸川乱歩 『一寸法師』 もう夜の一時を過ぎていた。 浅草公園もその時刻になると、流石に人足が途絶え、よいの内雑沓する場所だけに、余計さびしさが身にしみた。 殊に仁王門を這入って右手の、五重の塔、経堂、ぬれ仏、弁天山にかけての一区劃は、宵の内からほとんど人通りがなかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア