妙な彫刻のある太い柱、一方の隅に安置された塗りのはげた木像、大きな位牌の行列、奇怪な絵のかけ物、香のにおい、それらの道具だてが、底の知れない不気味さを醸し出していた。
無論人の気勢はなかった。
明智は注意深く堂の隅々、物の陰などをのぞき廻って、二三の広い部屋を通り過ぎ、最後に庭に降りると、石燈籠や植木の間もくまなく調べた上、板塀の開き戸を開けて、墓地の方に出て行った。
妙な彫刻のある太い柱、一方の隅に安置された塗りのはげた木像、大きな位牌の行列、奇怪な絵のかけ物、香のにおい、それらの道具だてが、底の知れない不気味さを醸し出していた。
無論人の気勢はなかった。
明智は注意深く堂の隅々、物の陰などをのぞき廻って、二三の広い部屋を通り過ぎ、最後に庭に降りると、石燈籠や植木の間もくまなく調べた上、板塀の開き戸を開けて、墓地の方に出て行った。