明智はその石垣を攀昇って、板塀と土蔵との庇間の薄暗い中へ入って行った。
五六間行くと突当りになってそこに別の塀が行手をふさいでいる。
明智はポケットから細い針金を取り出し、正面の塀のある個所にさし込んでゴトゴトやっていたが、間もなくくるるの外れる様な音がして、塀の一部分がギイと開いた。
明智はその石垣を攀昇って、板塀と土蔵との庇間の薄暗い中へ入って行った。
五六間行くと突当りになってそこに別の塀が行手をふさいでいる。
明智はポケットから細い針金を取り出し、正面の塀のある個所にさし込んでゴトゴトやっていたが、間もなくくるるの外れる様な音がして、塀の一部分がギイと開いた。