紋三はいきなり顔を合せるのかと思い、ハッと身構えをしたが、穴の向うには幾つも行李が積んであって、まだ相手の姿は見えなかった。
やがて一番上の行李がソーッと取のけられ、そのあとへ一本の腕がニョイと出て、二番目の行李の紐をつかむとズルズルと向うへ引っぱって行った。
紋三の腕を握っている明智の手がピクピク動いた。
紋三はいきなり顔を合せるのかと思い、ハッと身構えをしたが、穴の向うには幾つも行李が積んであって、まだ相手の姿は見えなかった。
やがて一番上の行李がソーッと取のけられ、そのあとへ一本の腕がニョイと出て、二番目の行李の紐をつかむとズルズルと向うへ引っぱって行った。
紋三の腕を握っている明智の手がピクピク動いた。