江戸川乱歩 『人間豹』 そうだ、この恩田という怪人物の口は、実に大きかった。 もし思い切ってひらいたら、耳まで裂けて、あの骨ばった顔じゅうが、口になってしまうのではないかと疑われた。 唇はそんなに厚ぼったくなかったが、非常に赤くて、絶えずヌメヌメと濡れているように見えた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア