新宿までは窓外の町並に見覚えがあったが、それから先はほとんど見当がつかなかった。
車は場末へ場末へと道を取って、いつの間にか人家もまばらな田舎道へはいっていたが、やがて四、五十分も走ったと思う頃、やっと前の車が停車した。
神谷は先方に気づかれぬよう、半丁も手前で自動車を降りて、運転手にここはどこだと尋ねると、なんでも荻窪と吉祥寺の中ほどらしいとの答えであった。
新宿までは窓外の町並に見覚えがあったが、それから先はほとんど見当がつかなかった。
車は場末へ場末へと道を取って、いつの間にか人家もまばらな田舎道へはいっていたが、やがて四、五十分も走ったと思う頃、やっと前の車が停車した。
神谷は先方に気づかれぬよう、半丁も手前で自動車を降りて、運転手にここはどこだと尋ねると、なんでも荻窪と吉祥寺の中ほどらしいとの答えであった。