街道の常夜燈を遠ざかるにつれて、雑木林の中は、だんだん闇が濃くなって、その闇の中に黒い影を尾行するのは非常に困難であった。
だが、やがて雑木林を出はずれると、どうしたことか、つい今しがたまで、おぼろげながらも見分けられた恩田の影を、パッタリと見失ってしまった。
まぎれやすい林の中では、ちゃんと尾行していたのに、闇とはいえ眼界のひらけた星空の下に出てから、突然彼の姿が消えてしまったというのは、実に異様な感じであった。
街道の常夜燈を遠ざかるにつれて、雑木林の中は、だんだん闇が濃くなって、その闇の中に黒い影を尾行するのは非常に困難であった。
だが、やがて雑木林を出はずれると、どうしたことか、つい今しがたまで、おぼろげながらも見分けられた恩田の影を、パッタリと見失ってしまった。
まぎれやすい林の中では、ちゃんと尾行していたのに、闇とはいえ眼界のひらけた星空の下に出てから、突然彼の姿が消えてしまったというのは、実に異様な感じであった。